Feb 08, 2011

オフィスが必要なら、レンタルオフィスを探そう

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 日産自動車は2月8日、空調開発の取り組みに関する説明会を開催した。

 空調に特化した説明会というのは珍しく、本格的な花粉シーズンを迎える前に花粉に対する取り組みや、車内をいかに快適に保つかなどについて、日産自動車 空調システム開発グループの草間紳氏が説明を行った。

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 同社は「環境」「安全」「Life on Board(ライフ・オン・ボード)」「Dynamic Performance(ダイナミック・パフォーマンス)」の4つの領域ごとに独自の先進技術を開発しており、今回の説明会で主眼に置かれた空調の取り組みは、ライフ・オン・ボードに属する。

■クルマのエアコンに求められる性能は多岐にわたる
 クルマのエアコンというのは「一般建築向けのエアコンと比べ、単位容積あたり約20倍の能力が必要」と、草間氏は言う。これは自動車の居住空間が小さいわりにガラス面積が大きく、かつ断熱効果が小さいため、気温、日射といった外気条件の影響を受けやすいから。例えば一般建築では8畳間(30m2)を冷やすのに約2400Wの能力が必要とされるが、クルマ(約3m2)では約5000Wになると言う。

 さらにクルマのエアコンは、「快適な温度にあたたかくする」「快適な温度にすずしくする」「新鮮な空気に換気する」「窓曇り防止に除湿する」といった性能を兼ね備えなければならない。そのなかでもとくに家庭用エアコンと異なるのは「新鮮な空気に換気する」で、より早く新鮮な空気を車内に入れることのほか、いやな臭いや花粉を筆頭とした“余計なモノ”を車内に入れないなどの性能が求められ、そうしたことから「クルマのエアコンは大変負荷が大きい」と草間氏は説明する。

■今年の花粉飛散量は昨年の数倍に
 東京都花粉症対策検討委員会によると、今年の花粉飛散量は昨年の数倍になる模様で、これは過去最大だった2005年に続き2番目の量と言う。

 そもそも、スギ花粉は花粉表面や殻の中に微粒子を持ち、その微粒子に含まれるアレルゲン(タンパク質)が花粉症の人間にさまざまな悪事を働く。花粉の殻は非常に堅いそうだが、水分によって殻がはじける仕組みで、都心部などではアスファルトに積もった花粉が雨で濡れることで殻がはじけ、内包する微粒子が風に乗って人間の目や鼻につくことで刺激する。

 そうしたことから、同社では花粉対策として花粉(高集塵)フィルターを用いて車内に花粉が入らないようにすること、そして車内に入ってしまった花粉を不活性化させる対策を採っている。

 フィルターについては、あまり目の細かなものを使用すると、風量が低下したり目がすぐに詰まったりしてしまい、頻繁にフィルターを交換しなければならなくなる。そのため現状使われる花粉(高集塵)フィルターでは、花粉自体の進入を防ぐことはできるが、微粒子サイズのものもは通してしまうサイズなのだそう。

 そこで登場するのが、現行フーガなどに搭載されるブドウポリフェノールフィルターで、天然のブドウ種子ポリフェノールを添加した繊維で作られており、スギ花粉のアレルゲンを最終的に94%まで低減させることができると言う。

■プラズマクラスターイオンは花粉にも効果あり
 また、必ずしも車内の空気すべてがフィルターを通して入ってくるわけではなく、ドアの開閉時や衣服に付いて入ってくることもままある。こうして入ってきてしまった花粉を不活性化させるのが、プラズマクラスターイオンフルオートエアコンだ。

 プラズマクラスターイオンは、プラスとマイナスのイオンを有しており、アレルゲンのタンパク質から水素を抜き取ることで分解させるのだという。また、冬場は衣服が帯電することで花粉がまとわり付き、払ってもなかなか落とすことができないが、プラズマクラスターイオンには衣服の静電気を除去して花粉を落とす効果もあると草間氏は解説する。

 そのほか、車内にいやな臭いが入らないようにすることも、エアコンでは大事なファクターとなる。

 例えば、現行フーガで採用するフォレストエアコンでは、排出ガス検知式の内外気自動切換え機構を備えており、これは嫌な臭いが車内に入るのを防ぎながら、積極的に換気を行うことで車内の酸素濃度を高いレベルで維持するというもの。とくに、感度が高く、幅広い臭いに対応するセンサーを搭載していることが特徴と言う。

 この臭いという観点でもプラズマクラスターイオンは一役買っており、2003年に登場したマーチに初搭載以降、年々イオン濃度が高まっており、臭い低減性能だけでなく除菌性能も向上し、ダニのアレル物質やカビ菌・ウイルスなどを強力に分解除去する。

 同社では、こうした花粉対策や臭い対策を積極的に行うことで、車内の快適性を高めている。日ごろから注目される機能ではないかもしれないが、とくにこれからの花粉シーズンを迎えるにあたっては、自動車購入の動機として重要な要素の1つになり得るのかもしれない。


【Car Watch,小林 隆】


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